人生は続かない、いつまでも
「明日があるさ」とか「明日はきっと晴れる」――日本の歌謡曲には、希望に満ちたフレーズが多く登場します。以前、ヨーロッパに住む友人から「どうして日本の歌は、何でも明日に丸投げするの？」と聞かれたことがあります。確かに、私たちは昔から「明日がある」と考えて生きてきたのかもしれません。
希望を持つことは素晴らしいことですが、50代を迎えた今、ふと立ち止まって考えてみると、「明日やろう」と先延ばしにすることで、失っているものが多いのではないでしょうか。
先延ばしにしてきたことはありませんか？
30代や40代の頃は、子育てや仕事に追われて、毎日あっという間だったのではないでしょうか。
忙しいと、ついつい頭の中で優先順位をつける癖ってありますよね。
気づけば「いつかやろう」と思っていた予定が、どんどん後回しになっていませんか？
- いつか行こうと思ってたあの場所、結局まだ行っていない🙄
- 健康に気をつけなきゃと思いながら、運動を始めていない😆
- 新しい趣味を見つけたいけど、「何も見つからない」が口癖で、何も始められていない😂
50代は人生の大きな節目。ここで行動しなければ「気づいたら70代になっていた！」なんてことにも！70代でも健康で気力が満ち溢れている人は大勢いますが、体力は衰えていくことが自然です。
先延ばしがもたらす後悔
先延ばしの癖を持っていると、次のような後悔を抱えるリスクがあるんです。
- チャンスを逃してしまう
「いつかやろう」と思っていたことが、気づけばもうできなくなっていた。
あの美しい街並みを一目見たいと思っていたのに、景観が変わってしまった… - 健康を損ねてしまう
運動不足や健康管理を後回しにした結果、病気になってしまう。
ドクターストップで、いつか登ろうと思っていた富士山に登れなくなってしまった… - 後悔が積み重なる
「あのときやっておけばよかった」と、後悔が積み重なる。
自分で自分のことを、行動できない人だと悪く考えてしまう。
今が一番若いときです。残された人生で健康なうちに、あとどれくらいやりたいことを実現できるでしょうか。あなたはこれまでの経験と知識で、嫌なことから逃げる術も、逃げた後の後味の悪さだって実はよーくわかっているはず。
でも、今日から行動を始めれば、あなたはアップデートするので未来は大きく変わります。
具体的な行動プラン
何をすればいいのかわからないときは、まず以下のステップを試してみましょう。
- 今週中にやりたいことを3つ書き出す
紙やスマホのメモに「今週中にやりたいこと」を3つ書き出しましょう。 - 1つ目を今日始める
例えば「毎日10分散歩する」「新しい本を買って読む」「旅行の計画を立てる」など、小さな行動を今日のうちにスタート。 - 1ヶ月後のゴールを決める
例えば「5キロ歩ける体力をつける」「趣味の教室に通う」「旅行の予約を完了する」など、短期的な目標を立てることで達成感が得られます。 - 続けられる仕組みを作る
友人と一緒に挑戦したり、カレンダーに進捗を書き込んだりすることで、習慣化しやすくなります。スモールステップを成功させたら、次は人生で先延ばしにしていた事に取り掛かりましょう。
人生の総点検をしよう
50年という節目の今こそ、自分の人生を振り返り、これからどう生きたいかを考える絶好の機会です。50代からの時間は、先延ばしにするのではなく、今すぐ楽しむべきもの。
あなたはどんな未来を描きたいですか？
「いつか」ではなく、「今」行動することで、満足できる未来が待っているのかも知れません。
おまけ
３人の子育てをした私の見解ですが、分け隔てなく育てたつもりなのに、私が家事の手伝いをお願いすると、率先して済ませる男子と、あと回しにする男子がいます。
先に済ませる男子は成人してからも率先して私の手伝いをし、家族からも好評です。
後回しにする男子は手伝いを嫌がり、できる限り逃げるので、時々家族で揉めるんですよね。
本人は自覚がないと思うのですが、親の視点では、先延ばし癖がついています。
ですが、３兄妹の中で彼だけが難関校に通い成績も優秀です。テスト勉強などを戦略するスケジュールは人並外れています。例えば、一晩中勉強し、睡眠を取らないまま翌朝テストを受けて、帰宅してから６時間睡眠。
彼なりに苦手科目にも戦略があるらしく、そのためか際立って点数が悪いわけではありません。
つまり、全てにおいて先延ばしにしている訳ではないようです。
人の脳はとても単純で、長年の先延ばし癖があっても、必要に迫られると先延ばしを辞められるのかも知れないですね。
