49歳から50歳になる日
皆さんはどんな気持ちで迎えましたか。
私は50代になることが受け入れられず、本当に心から苦しかった。
友人が、竹内まりやさんの曲、『人生の扉』を聴くように勧めてくれて、いい曲だなぁって思いながらも、私が持つ50代のイメージが相当悪かったのかも知れない。
曲を聞いてもシミやシワ、そして抜け毛も白髪も増え続けるし、SNSで見る同年代の美しい女性は、どこにお金をかけているのか、みんなアンドロイドみたいに見えるし、ママ友達と会話を楽しんでいても、「私たち、もう若くないから無理しないようにしようね!」っていう言葉に気遣いを感じながらも落ち込む私。
いよいよ老いを隠せなくなる年代に突入したのかと、底なしの不安でした。
ジムで筋トレをしていたので、体力には自信があったものの、
50歳になった3ヶ月後、突然、急性胃腸炎で人生初の救急搬送。内臓も老いたのかぁ〜!
幸い大事には至りませんでしたが、ウィルス性の病気を疑われたため、個室での入院を強いられ、防護服を着た先生が診察に来てくださいました。
突然、日常生活から遮断され、毎日点滴袋を眺めながら、自分の人生が終わる時を想像することができました。
もう、アンチエイジングへのモチベーションが下がる、下がる。
50歳になったら書くつもりで購入した終活ノートを前に、いよいよこの時が来たかぁと思っていました。
きっかけは、元同僚のことば
私の元同僚は、推測年齢60代の可愛らしい女性です。
ある日、何気ない会話を楽しんでいた時、偶然にも彼女の言葉が私を救ってくれました。
なぜだかストンと腑に落ちたその言葉は、
『はぁ〜50代って、本当に楽しかったぁ。やり直せるものなら、またやり直したい!』

SNSで20代の若者がキラキラして見えるように、
私も80代になれば50代がキラキラして見えるのか… そう思えるようになりました。
50歳になって思うこと。
それは、「どの世代にも、大なり小なり、その時の悩みがあった」ということです。
乗り越えた今となれば、すっかり過去の話になりましたが、私たちはこんなことを悩みながら、
大人の女性になったことを覚えてますか?
10代(1983年~1992年ごろ)「アイドルと自分との違い」

アイドル全盛期
おニャン子クラブのメンバーになることを諦め、スケバン刑事のロングスカートがカッコよく見えたあの頃。カラオケが流行り出して、工藤静香の振り付けを完コピしても、アイドルと自分との違いに落ち込む。
『ザ・ベストテン』と『夜のヒットスタジオ』、どっちを見るか論争
木曜の夜は歌番組戦争。光GENJI派、少年隊、どっちが好き?マッチ派?トシちゃん派?学校では「シブがき隊のフッくんが好き」って言えない。

キラキラのバブル期到来
日本経済の好調期、何をしていましたか?メッシー君、アッシー君の響きに憧れ、ジュリアナ東京、マハラジャで踊り明かす花の金曜日。
20代(1993年~2002年ごろ)「コギャル文化と就職氷河期」

就職氷河期、内定ゼロの恐怖
「超氷河期」と呼ばれた就職活動。普段は安室ちゃんブーツを履きつつ、就活はリクルートスーツで
何十社受けても内定が出ない。「ダメだったらプー太郎かな…」って悩んだあの頃。
ポケベルが打てないとダサい?
「084(おはよう)」「14106(愛してる)」など、ポケベル暗号が主流。1番怖いのは「494949…」至急ってなんなのよ!
ドラマ全盛期
トレンディドラマの世界や音楽業界がキラキラして見えたあの頃。
順位 | 年 | ドラマ名 | 最高視聴率 |
---|---|---|---|
1位 | 2000 | ビューティフルライフ | 41.3 |
2位 | 1991 | 101回目のプロポーズ | 36.7 |
3位 | 1996 | ロングバケーション | 36.7 |
4位 | 1987 | 男女7人秋物語 | 36.6 |
5位 | 2000 | やまとなでしこ | 34.2 |
引用元:年代流行

2003年には韓流ドラマの影響を受けて、恋愛観が変わった人もいませんか?
人には言えない恋もあったかもしれません。
どんな時も、ドラマみたいな恋をしていませんでしたか。
30代(2003年~2012年ごろ)「仕事と結婚、どうする問題」
ガラケーvsスマホ、どっちにする?
iPhoneが登場し始めた頃。「スマホ?あんなの使いづらそう…」とガラケーを死守してたけど、気づいたらみんなLINEを始めていて、仕方なくiPhoneに乗り換え、毎月の支払いが跳ね上がる。
仕事辞める?続ける?の狭間

「結婚したら仕事辞めるの?」と聞かれるのが普通だった時代。でも、「寿退社って、なんか負けた気がする…」と悩む。結局、会社に残っても残業と家事でクタクタ…
ママになるなら、子供どこに預けるのよ💢問題
どこの保育園も満員で、兄弟なのに別々の園に預けるママもいました。仕事をするために高額な費用を払い、夕方はギリギリお迎えタイムに滑り込む。息つく間もない体力勝負の毎日なのに、自営業の人に書類を書いてもらって、悠々と子供を預けてるママ友が羨ましかったあの頃。

40代(2013年~2022年ごろ)「大人女子、とは?」
PTA役員、やる派?逃げる派?
学校のPTA役員決め。未就園児がいなくなれば吊し上げ。
夫は知らない「情報が命」の現場で戦うママ。「仕事があるので役員になれない」は死語。
子どもにはゲーム禁止!…でも自分はインスタにハマる
「スマホは中毒」の言葉を知っているのに、自分はインスタの加工にハマる。
「アラフォー」と言われるのが嫌
30代は「大人女子」とか言われてちやほやされたのに、40代に入った瞬間「アラフォー」と呼ばれる。
いつまでも女性として扱ってほしい。子供の友達に自分のことを『おばちゃん』っていうのが嫌。
結婚、子育て、さらに離婚という選択をして、経験値をアップグレードしている友人も。
50代(2023年~現在)「老眼と推し活の狭間で」
50代でも「推し活」全力!

50代でライブ遠征。周りを見たら、同世代の「お姉さま方」がいっぱい。若い子たちと一緒にペンライトを振りながら、夫には絶対言えない出費。
目が見えない!でもスマホは手放せない
気づいたらスマホの文字サイズが最大に。最新機種が欲しいわけじゃなく、老眼のための機種変。
健康診断の結果がリアルに怖い
若い頃は結果を見ることさえ面倒だったのに、今は結果を見るのが怖い。
50代は、未来の自分へのメッセージ

若い頃にもいろんな悩みがあったけれど、今振り返ればどれも人生の一部。
笑い話になったことも、悲しい思い出も、自分を作ってきた大切なストーリーです
だからこそ、今の悩みだっていつかは「そんなこともあったな」と懐かしむ日が来るはず。
どうせ思い出になるなら、楽しい思い出の方がいい!
高齢出産でまだ育児中、介護や健康問題に対応中、誰しも個々の問題を抱えています。
物理的にも身体的にも理由があって、まだ動き出せない人は、心の中まで縛られないように、常にマインドロックは外せるようにしておきましょう。
自分のことを1番に考えることは悪いことではありません。
チャンスを諦めずに、あなただけの計画を立ててください。
ありのままの自分を受け止めて、年齢を理由に諦めず、今日という人生の1ページを大切に。
人生はまだまだ続くのだから!
これまでの人生を振り返ると、悩みなんていつだってあった。
でも、そのたびに乗り越えてきた私たち。
ならば、50代も人生の1ページ。「気にせずに楽しむ」が正解なのです。