50代で振り返る子育て。巣立つ小鳥とその後の巣

ポジティブ大百科

子供って突然いなくなるんですよね。小鳥の巣立ちと同じで。
たとえ子供が何人いても、巣立つ時は一瞬。

ある日、ふと家の中が静かになって考える。あんなにお世話してきたのに、命がけで守ってきたのに、気づけばあっという間に大きくなって巣立っていくものです。



自分で決めたタイミングで荷物をまとめて出ていくんじゃなくて、社会人になる春とか、大学進学のタイミングとか。慌ただしく出て行ってしまう。


人間社会で生きているから仕方ないんだけど。



思い出す、巣の中での日々


病気や怪我をしたときは、本当に焦ったなぁ。

治らないアトピーと向き合って、10年くらい親子で苦しんだっけ。
一晩中背中をさすりながら、何度も明け方に寝落ちした日々。

腹が立って、こんな子、マジでいらんわっ!って思ったこともあったし、
怒った私が出ていくのを泣きながら追いかけてきたこともあったなぁ。

ワンオペでストレスが溜まって、振り返ると虐待スレスレの日々。

夜中に子供の寝顔見て、何度も泣いて謝った。

こんな母親で、この子はちゃんと育つのか?!ってね。


でも、いろんな大波小波を親子で乗り越えて、この子がいてくれたから…って思えた瞬間から子供に対する感謝の気持ちが持てた。

未熟な私を親にしてくれてありがとうって。


それでも、親子喧嘩をしたときは本気だったし、どうにもならない成績に落ち込んだこともあったけど、実は息子のほうが陰で落ち込んでいたなんて、後になって気づくことも。

でも、そんな大変な日々も、今振り返ると宝物のような時間だったんですよね。



巣立ったあとの巣で、親鳥が思うこと

私は、子供は18歳で巣立ちを迎えると考えてます。たとえ家を出なかったとしても、成人として扱います。


光熱費や住宅ローン、親の収入の話も伝えます。今までの「暮らせて当たり前」の生活から、家に居させてもらっているという考え方にシフトチェンジ。


昨年の春、長男が地方の大学へ進学し、私は遠くから見守るだけの母になりました。

最初は「失敗したら帰っておいで」と思っていたけれど、それは違うんですよね。

彼らには彼らのアップデートすべき人生があり、親を必要としなくなることが自然なんです。

あれから1年。また春になって、巣立ったばかりの小鳥を見かけたり、未熟な小鳥のさえずりを聞くと、優しい気持ちになります。

人間に例えるなら、運転中に若葉マークの車を見かけたとき(笑)
社会人になっていくんだなぁって。


動物学的に、親子で18年も一緒に時を過ごすことができるのは、人間だけなんだそうです。
そう思ったら、人間って幸せかもしれない。



親鳥も巣立つのか


私は、あの子にとってどんな親だったのか。

子供が巣立つと、ふと考えることがあります。

そんな時、私の子育てポリシーが自分を救ってくれます。
「大丈夫。私はあの子にたくさん教えてきた。」ハズ。(汗)


周りのお母さんと比べたら、私は厳しい母だったかもしれない。
子供が小さい時から、何でも自分で考えて行動できる人になってほしいと思ってたから。


語りかける言葉も、周りのお母さんと比べると話は長いし熱かったかも。



子供が巣立った後、家が静かになって寂しさを感じることもあるけど、

後の祭り」。今の私にぴったりな言葉です。


でも、心のどこかで誇らしい気持ちもある。

今、こうして子育てを振り返ると、あの時の自分に「あんたの子供、ちゃんと成人したよ」って言ってあげたい。

まだ危なっかしいけど、手放したフリをしながら成長を見守りたいですね。


さて、巣立ち後に思う、壁の穴や凹んだクローゼットのドア…、どうすんのよこれ。
いつ直そうかなぁ〜


自然界では、子育てが終わった巣に親鳥はいない。


子育てを経験させてもらって、経験値もアップグレードできた。
これからは、子供に負けないように行動しようと思う。次の成長のために。

皆さんは、子育ての終わりを考えたことありますか。その時、何を思いますか?

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